近年、営業の現場では「オンライン商談」や「デジタルマーケティング」が急速に普及しています。
その中でも、顧客との新たな接点として注目を集めているのが「ウェビナー」です。
ウェビナーは単なるオンラインセミナーではなく、営業活動を効率化し、商談・受注へとつなげるための有力な手段です。
本記事では、ウェビナーの基本から、営業成果に直結させる活用方法までをわかりやすく解説します。
ウェビナーとは
ウェビナー(Webinar)とは、「Web(ウェブ)」と「Seminar(セミナー)」を組み合わせた言葉で、オンライン上で開催するセミナーを意味します。
参加者は全国どこからでもPCやスマートフォンを使って視聴可能です。
会場手配や移動の手間がなく、企業・参加者双方にとってコスト効率の高いコミュニケーション手段として定着しています。
企業によっては、
- 新商品・サービスの紹介
- 顧客向け勉強会・導入事例の共有
- 採用説明会・社内研修
など、幅広い目的でウェビナーを活用しています。
ウェビナーの主な形式
ウェビナーには大きく分けて、次の2つの形式があります。
① ライブ配信型
リアルタイムで配信し、チャットやQ&Aを通じて参加者と双方向にコミュニケーションを取れる形式。
臨場感があり、質問や意見交換を行いたいテーマに向いています。
② 録画配信型(オンデマンド配信)
あらかじめ収録した動画を配信する形式。
好きな時間に視聴できるため、参加者の都合に合わせやすいのが特徴です。長期的な顧客獲得や、教育・研修目的にも適しています。
ウェビナーが注目される理由
ウェビナーはここ数年で急速に普及し、企業のマーケティングや営業活動に欠かせない手法となっています。その背景には、次のようなメリットがあります。
- コストを削減できる
会場費や交通費などが不要なため、低コストで多くの見込み顧客に情報を届けることができます。限られた予算で、高品質な情報発信を実現することができます。 - 全国どこからでも参加できる
インターネット環境さえあれば、全国・海外どこからでも参加することができます。物理的な距離の制約がないため、従来アプローチが難しかった地方企業や海外拠点の顧客とも接点を持つことができます。
- データに基づく営業ができる
申込者・参加者の情報、アンケート結果、滞在時間などを数値化できるため、
次回のウェビナー企画や営業活動の改善につなげることができます。さらに、関心度の高い参加者に対してフォローを行うことで、新しい顧客の獲得に繋げることができます。 - 自社の専門性を伝え、信頼を築くことができる
専門知識や事例を発信することで、「役に立つ企業」という印象を与えることができます。営業色を全面にだすのではなく、参加者の課題解決に役立つ情報を提供することで、自然に信頼関係を築くことができます。
ウェビナー開催の基本ステップ
ステップ1:目的を明確にする
まずは「なぜ開催するのか」を整理します。新規開拓、既存顧客との関係強化、社内研修など、目的によって内容や構成は大きく変わります。
ステップ2:テーマと内容を設計する
参加者が「聞きたい」と思えるテーマを選ぶことが重要です。
自社のPRではなく、顧客が抱える課題を解決できるテーマを設定することが大切です。
ステップ3:配信ツールと環境を準備する
ウェビナーを開催する際には、まず配信ツールと環境を準備することが重要です。代表的なツールには、Zoom、Teams、Google Meet、YouTube Liveなどがあります。
ステップ4:告知・集客
自社サイト、SNS、メールマガジンなどを使い、開催1〜2週間前から案内を開始します。
申し込みフォームを設け、リマインドメールを送ると参加率が上がります。
ステップ5:当日の進行とフォロー
当日は、冒頭でウェビナーの目的と進行の流れを明確に伝えることが重要です。終了後にはアンケートを実施し、参加者の意見や反応を次回の改善に活かすことができるようにしましょう。
ウェビナーが営業活動に直結する理由
ウェビナー最大の魅力は、「見込み顧客に対して、信頼を築きながら営業ができる」という点にあります。
1. ウェビナーは“信頼構築の場”
セールス色を抑え、業界の課題や事例を共有することで、企業としての専門性を印象づけられます。一方的な売り込みではなく、“役立つ情報を提供する営業”が可能です。
2. 参加者は“質の高い見込み客”
ウェビナーに自ら登録・参加する時点で、課題意識を持つ層が多いことが特徴です。営業活動においては、最初から温度感の高い見込み顧客に集中できる点が強みです。
3. データを活用したフォローが可能
アンケート回答や質問内容を分析することで、顧客ごとの関心領域を把握できます。これにより、優先度の高い顧客を見極めたフォロー活動が実現します。
成果を出すウェビナー設計のポイント
ウェビナーを営業成果につなげるためには、「設計力」が鍵となります。
1.テーマ設計:顧客の課題に焦点を当てる
自社のPRよりも、相手が抱える課題をどのように解決できるかに焦点を当てることが重要です。「営業DXを成功させる3つのステップ」や「新規開拓におけるデジタル活用」など、参加者が自社の課題に置き換えて考えられるテーマを設定しましょう。
2.構成:30〜45分で要点を明確に伝える
導入 → 課題 → 解決策 → 事例 → Q&A の流れを意識すると効果的です。忙しいビジネスパーソンでも集中して聞けるように、30〜45分程度で要点を明確に伝えることを意識しましょう。
3.フォロー設計:ウェビナー後を見据える
ウェビナー終了後のフォローも重要です。アンケート回答者への資料送付や、参加者への個別相談のご案内など、次のアクションを明確にしておくことで、商談や関係構築につなげやすくなります。
ウェビナー後こそが「営業の本番」
実際に多くの企業が見落としがちなのが、ウェビナー後のフォロー体制です。
どれだけ質の高いウェビナーを開催しても、
・フォローが遅れる
・担当者によって対応品質がバラつく
・架電やメール対応のリソースが足りない
こうした理由で、せっかくのリードが商談につながらないケースは少なくありません。
そこで効果的なのが、オンライン営業代行の活用です。
オンライン営業支援サービスでは、
- 参加者リストの分析・セグメント化
- 関心度に応じたフォロー(架電・メール)
- 商談アポイントの獲得までの実行支援
を一貫して行います。
つまり、「ウェビナーで集めた見込み顧客を確実に商談へ誘導する」仕組みを構築できるのです。
まとめ
ウェビナーは、営業効率化・信頼構築・顧客獲得のすべてを兼ね備えた、現代の営業活動に欠かせない施策です。
しかし成果を上げるためには、開催そのものよりも開催後のフォロー体制が重要となります。自社のリソースに不安がある場合には、専門のオンライン営業代行を活用することで、
集めた顧客を売上につなげることができます。
ウェビナーを単なるイベントで終わらせず、営業成果を生み出す戦略的ツールとして活用していきましょう。
自社でアウトバウンド営業を導入したいけどリソースが足りない。そのような課題をアウトバウンドセールスの専門家が解決します。

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